まさか今になってロミオの青い空を見ることになるなんて誰が想像したでしょう。一気に33話見てしまい、一回一回濃いので、33話目を見終えたときにはすっかり抜け殻になってしまいました。
放映当時リアルタイムで視聴していたときは、なんて暗い話が延々と続くのだろうと思って見ていたのですが、今改めて見ると、むしろ過酷な環境の中でも黒い兄弟の少年たちからは希望や勇気があふれていて、それほど悲壮感は感じませんでした。大人になった今こそロミオや仲間達の勇気や優しさは見習うことがたくさんある気がします。
個人的には黒い兄弟が結成される前のロミオが困難にぶつかっていったり、アンジェレッタに鳥の羽をプレゼントしたりするあたりのエピソードもよかったなあ。よっ!さすが名作劇場さん!的な。本当に強い人は、どんなときでも他人に優しく出来る人なのかもしれません。
アニメの登場人物に恋をしてしまうという痛い歴史を作ったアルフレドも相変わらずステキでした。なにをやっても絵になるわ、死に様まで絵になっています。ただ、12歳の少年とは思えないほど達観していて完璧すぎじゃないか感もありますが。泳げないくらいしか抜け目がないし。
そしてタイトルにもなっている「空」が本当に美しいのが印象的でした。これは映像じゃないとできないのでよかったなあ。
見終わったらなんとなく少しの勇気がわいてくる、そんな作品です。
ロミオの青い空 DVDメモリアルボックス
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しっかし、ビアンカかわいいなあ〜。
夏休みも終わりなので読書感想文がわりに。坊ちゃんの映画を見てさも本を読んだように感想文を書いたらばれた夏。