さよならみたか

明日で自宅を引っ越すことになりました。
ここの地に来てから気がついたら5年近くが経過していて、いままで実家を出てから住んだ場所の中でも一番長い場所になりましたが、今度猫を飼うことになったので、引っ越すことになりました。

ちょうどここに来てから仕事を4ヶ月ほどやめてた時期があって、いままで仕事が終わって駅に着いて、暗い道を家に一直線に帰るだけだった生活が、もっと近所になにがあるのか生活に目を向けてみようと思う時間ができ、路地とか歩きまくったおかげで大人になってから住んだとは思えないほど詳しくなりました。今まで住んでたところは駅→家から先の道って行ったこともなかったし、遊ぶのも新宿なんかの繁華街。そんな有様なので住んでない人のほうが知ってるくらいだった。このことがすごくターニングポイントになったんですよね。

もうまったく同じ場所に戻ってくることはないだろうけど、また近くに戻ってくるのもいいかもしれない、そんな場所でした(まあそんなこと言ってるのも最初だけかな)。本当にここに居たときはいいことも悪いこともいろんなことがあったので、寂しいものがありますが。

気がついたら中央線は高架化し、跨線橋を抜けると一気に駆け上がり、気味の悪い地下道は撤去され、アパートも幼稚園もはたまたマンションまでも道路拡張で日に日に廃墟になっては取り壊され、たぶんもう少ししたらそんなことも忘れてしまうくらい大きな道ができて、いつも散歩していた遊歩道にも橋がかかって、店も何度か変わって、前は何の店だったのかさえもう思い出すこともできず、空き地に捨てられた猫はほとんど保護されていなくなり、このアパートでも最古参になって、いつものコンビニの店員もオーナー夫婦以外全員変わったし、だいぶ街も変わってしまった。私もそろそろ区切りをつけるときなのかもしれない。

桜が綺麗なので春になったらまた来よう。さいなら三鷹。こんちは三鷹(駅は変わらんというオチが)